受刑者、元受刑者の社会復帰を支援します

マザーハウスについて

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NPO法人マザーハウスは、受刑者・元受刑者の社会復帰支援を行う団体として2012年に設立されました(NPO法人化は2014年)。理事長をはじめ、スタッフも刑事施設経験者が多く、当事者視点・当事者体験に基づく活動を目指しています。

マザーハウスが向き合っている受刑者・出所者等をとりまく社会課題は以下のとおりです。
※具体的な事業内容については、「プロジェクト」ページをご参照ください。

受刑者・出所者をとりまく社会課題

出所後の公的な社会復帰支援の不在

刑事施設からの出所後、社会復帰に向けた公的な支援はほとんどありません。受刑中の作業報奨金はわずかであり、お金も住居もない状態から社会復帰を目指さなければなりません。そして、再犯してしまう出所者の多くは、居場所がなく、誰の助けも得られない状況にあります。 一人で社会復帰をすることはできません。社会復帰には支援が必要です。

住居の確保

出所後に最初に必要となるのは住居です。東京都内で住む場所を探す場合、少なくとも20〜30万円が初期費用として必要となります。生活保護からの住居手当は後払いとなるため、賃貸契約時には立て替えなければなりません。 また、賃貸契約における連帯保証人等もいないため、マザーハウスで身元引受をした出所者は、法人名義での契約となり、住居確保において最も金銭的支援を要します。

居場所づくり

多くの出所者は、社会での居場所がなく、孤立しています。一人で社会復帰をがんばろうとしても、困難に直面した時に元の悪い仲間を頼らざるを得なくなり、再犯に至ってしまうケースは珍しくありません。 社会復帰には、困難に直面した時に頼ることができる複数の居場所が必要です。マザーハウスでは、当事者同士の話し合いの場や、教会関係者、大学関係者等の様々なコミュニティをつなぐ「マリアカフェ」を居場所づくりの拠点として整備しています。

心のケアと就労支援

仕事に就くことだけが社会復帰ではありません。多くの出所者は、社会に出てから様々な精神的・身体的な混乱を抱えます。刑務所での暮らしと社会の暮らしがあまりにかけ離れているからです。そのような状態でいきなり仕事に就くと、再犯に至ってしまう可能性が高まります。
マザーハウスでは、およそ1年間かけて心のケアを含む社会復帰のあらゆる土台づくりを経てから就労へとつなぐことで、再犯防止を目指しています。

誰もが幸せを享受できる共生社会を目指して

再犯してしまうのは 自己責任なのか

「社会復帰が困難になるのは、罪を犯した人たちが自己責任として報いを受けて当然である」と、受刑者・出所者たちを社会から遠ざけることは簡単です。

しかし、そのように受刑者・出所者たちを社会から排除し、孤立させ、再び罪を犯さざるを得ない状況へと追い込み、新たな被害者が生まれてしまう…そのような社会が本当に望ましい幸せな社会でしょうか。

多くの受刑者・出所者たちはメディアで報道されるような「危険な犯罪者」ではなく、誰とも変わりない同じ社会を生きる人間です。

マザーハウスは、刑事施設収容者・出所者等の社会復帰支援プロジェクトを通じて、社会の寛容性を醸成し、共に生き、誰もが幸せを享受できる社会の実現を目指します。

皆様のご支援を何卒よろしくお願いします。

※具体的な支援の方法については、
ご支援」ページ、「メンバー募集」ページ等をご参照ください。
皆様のご支援が受刑者・出所者の社会復帰の助けとなります。

活動拠点「マリアカフェ」

活動拠点「マリアカフェ」

活動拠点「マリアカフェ」へのアクセス

都営大江戸線・新宿線「森下駅」A4出口より徒歩10分

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